すけかくブログ

夫婦2人のつぶやきブログ。育児やお仕事のことメインでまったり。

GitHub Universe 2019 まとめ (新機能: GitHub for mobile など)

2019年11月13日〜14日にサンフランシスコで「 GitHub Universe 2019 」が開催されました。

このイベントで GitHub はさまざまな新機能/サービスを発表したので、まとめていきます。

GitHub for mobile

URL: https://github.com/mobile

ありそうでなかったモバイル向けGitHubが遂に公式リリースされます。これにより、いつでもどこからでもコードのレビュー変更のマージが可能になります。

個人的にはこれまでCodeHubという非公式アプリを使っていましたが、公式が正式サポートとなると、今後は公式にお世話になりそうです。

GitHub Arctic Code Vault

「GitHub Arctic Code Vault」とは公開リポジトリを1000年間保護する取り組みとのことです。

なるほどね、ちょっと何言ってるかわかんない

なんでも、北極圏の深さ250mの永久凍土で構築されたアーカイブ施設であるArctic World ArchiveにGitHubの公開リポジトリ(オープンソースコード)が保存される、とのこと。

1年でも目まぐるしく変化する世界で、1000年後なんて想像もつきません。 なんだか夢とロマン溢れる企画です。

GitHub Actions、GitHub Packages および GitHub Sponsors の公式リリース

ワークフローを自動化できる GitHub Actions およびソフトウェアパッケージホスティングサービスである GitHub Packages (旧称: GitHub Package Registry) は、以前にベータ版としてリリースされていましたが、正式リリースが発表されました。

また、プロジェクトの財政的支援を受けることができる GitHub Sponsors は、公式ブログで、2019年11月4日から公式サービスになったことを発表しました。

個人的には、GitHub Actions の正式リリースに注目しています。

これまではソースコードのビルドといったCIを行うために Jenkins 等のCIツールと連携させる必要がありました。 これが GitHub Actions を利用することで、GitHub 内だけで CI を実施できます。

GitHub Actions の使い方

公式が日本語で紹介しています。 https://help.github.com/ja/actions/automating-your-workflow-with-github-actions/about-github-actions

参考: https://qiita.com/1915keke/items/8b18097d2981e88eca93

その他

他にも以下の機能がリリースされます。

  • 通知機能
  • コードナビゲーション
  • コード検索
  • コードレビューのアサイン
  • リマインダー機能

なかでも面白いのが、コードレビューのアサイン機能です。

コードレビューに使うプルリクエストで、チームメンバーはレビューを割り当てる人数を指定できるようになり、チームメンバーが自動的に割り当てられます。

割当方式は2つのタイプを選択できます。

  • ラウンドロビン(均等な分散)
  • 負荷分散(主に低負荷のメンバーに割り当て)

これによりレビュアの負担が偏ることを防ぎ、ワークロードをチーム全体に均等に分散できるそうです。

実際のところレビューするにも一定のスキルが必要で、恣意的に人を選んでしまいそうですが、半強制的にレビュアを割り振ってしまう考え方は面白いと感じました。

まだまだベータ版の機能が多いですが、近いうちに正式版がリリースされていくでしょう。

GitHub Enterprise Server 2.19リリース

GitHubの企業向けサービス「GitHub Enterprise」によって提供されるサーバー環境「GitHub Enterprise Server」のバージョン2.19のリリースが発表されました。 バージョン2.19が更新され、2要素認証にセキュリティキーを使用できるようになり、管理者が任意のメンバーにリポジトリ権限を付与できるようになりました。

まとめ

今回のイベントで、GitHubは単なるソース管理システムでなく、CI等も行える開発基盤として成長していると感じました。

ソース管理のデファクトとなっているGitHubですから、CI等の機能が GitHub に集約していくことで、様々なツールを組み合わせて使うよりも利便性を感じる人が増えるのではないでしょうか。 今後の動向にも注目していきたいです。

以上